畑先生の指示 (●印が今回出た指示です、追加・修正等ありましたら岩室 iwamuro@kusastro.kyoto-u.ac.jp まで連絡下さい) 全体的な注意点 ・語尾は「影」(まとめる感じ)  小玉先生が「アーティキュレーション」と言われる事と同じ ・出しすぎない(特に男声の跳躍時) ・縦を揃える ・u は深く、伸ばすところは揺れない ・曖昧母音の e は弱く(発音も正しく) ・発音記号 "o" は深く発音 ・アウフタクトの扱いは最重要  (4拍子の2拍目は小さいアウフタクト) ・1拍目が接続詞/前置詞(unt, mit など)の場合は弱めに ・コラールは歌詞としてつながっている場所でも  フレーズで分けて歌う(メロディー優先) ・コラールの母音はできるだけ繋ぐ ●コラールは荒れた音にならないように ●コラールフレーズ最後で韻を踏む単語は区別をはっきりと ●2重子音は確実に先取りできるように ・er の発音は現代風(アー)ではなくやや昔風(エル)寄りで ・2重母音や母音+n の発音は後ろの音をまとめる感じで ・とにかくテンポが遅れがちなので、エヴァンゲリストの  直前のリズムを把握し、指揮をしっかり見ること 曲ごとの注意 1番: ・1+2 で歌う場所   初めから26小節1拍目まで   30小節1/2拍目から34小節1拍目まで   44小節1/2拍目から48小節1拍目まで   以後、楽譜通り ・12/8拍子は4拍子(アウフタクトを意識)  べったり歌わない ●1コア sehet, seht ihn 捨てた感じにならない  (8分音符をちゃんと意識) ・ソプラノ1 26〜27小節 G# 高目に ・Wohin の "Wo" は短めに ・Geduld の "Ge" は曖昧母音(「忍耐」が伝わるように) ・auf unsre Schuld の "auf" が "aus" にならないように ・2コア Wohin 丁寧にしっかり入る ・ソプラノ47,86小節上昇音階クレッシェンド ・アルト・テノール72小節しっかり入る ・アルト・テノール85小節上昇音階クレッシェンド ・ソプラノ一番最後の音程下がらないように 3番: ・できるだけ母音で繋ぐように(特に4分音符きっちり) ・ソプラノ sharf Urteil (5〜6小節)繋ぐ 4番: ●Ja nicht auf das fest 固く ●16分音符の動きを揃える ・Fest(祭), Aufruhr(暴動), Volk(民衆) などの名詞を強調 ・Volk 伸ばさない ・im Volk の "im" はちゃんと口を閉じる(時間的に難しいですが...) ・Wozu は o も u も短めに ・Dieses Wasser 入りは弱目に、Wasser を強く ●teuer は「高い!」という感じ("t"子音を強く) ・Armen はみじめな感じで ・und den Armen gegeben werden 高くなる所遅れない ・Ja nicht はっきり 9番: ・Wo, Osterlamm の O 母音は長めに ・テノール 10小節 Wo willst du は抑える ・essen ? は疑問が伝わるように終わる ・Herr, bin ichs? の ichs は短めで ・アルト Herr の入りしっかり ・bin ichs の bin の音程に気を付ける 10番: ●Geiβeln, Banden 頭の "G","B" は子音強目に 15番: ・テノール入りの Erkenne 抑える 17番: ・入りは決意を示すためしっかりと ●後半(Wenn dein Hertz 以降)全てピアニシモで ・最後 Schoβ の "o" は長母音で深く 19番: ・8分音符の動きをクリアに ・一番最後 erduldet の語尾は拍内 20番: ・全体的にピアニシモで ●入りは柔らかく ●schlafen unsre Sunden 各単語の後半の音節は引く ●30小節3拍目以降は更に引いてまとめる ・47小節 Drum muβ 以降丁寧に ●sein, Leiden の "ei" は明るくしない ・ソプラノ一番最後の unsre(80小節)は柔らかく 25番: ●Wer Gott vertraut,/ fest auf ihn baut/ 言い切る  (各単語にはアクセントは付けない) 27番: ●haltet, bindet 頭の子音をはっきり ・Sind Blitze バスの入りをしっかり ・Blitze, Donner の発音は固く ・八分音符1つ1つを強く ●105小節 Eroffne 以降、発音をはっきりと ・特に feurigen の "f"子音は全力で ・121〜125 の1、2の掛け合いは特に強く ・最後1小節前の "mordriche" は3つに振るので合わせる ・一番最後の Blut の切りタイミングは指揮をちゃんと見る 29番: ・アルト・テノール 21小節 8分音符の動きを揃えてはっきりと ・アルト・テノール 47小節 動きを揃える ・バス 62小節 und legt darbei の入りは冷静に ・69小節 bis sich die Zeit herdrange 急がない ・79〜80小節 daβ er fur uns はたっぷりと(溜めて振っています) ・83〜85小節のリズムに注意 30番: ・Wo ist denn の "Wo ist" どちらも軽く短く ●16分音符リズムはっきりと ・テノール "Weibern" 弱くくっきりと ・Wo hat sich の "hat" は弱く ・hingegangen, hingewandt の hinge の ge は弱く ・60〜61小節はクレッシェンド ・62小節のコンマでブレス ・89小節のバスの入りが全然ダメ ・95小節のアルト・バスはデュエットを意識 32番: ●前半部、フレーズの継ぎ目で忙しくならないように ●gericht, Gdicht 押さえたような感じにならないように ・四分音符の母音は長めを意識し、八分音符で動くパートと子音を揃える ●最後のフレーズはできるだけ繋いで歌う ・一番最後 Tukken は2拍目を持ち上げ 36番: ●全体的に固く発音 ・Er ist の "ist" はっきり ●テンポ遅れないように ・Todes schuldig はっきり、"o" は深く ・33小節ソプラノ2の 8分音符は動きをはっきりと ・35小節ソプラノ2の動きは鮮やかに 37番: ●so の "o" は深く ・一番最後の nicht を伸ばしすぎない 38番: ●Warlich の "lich" は影 ・du bist auch の "auch" は弱く ●denn deine の "ne" は弱く ・後半部のアルト・バスはデュエットを意識 ・後半部のリズムを揃えることに集中 40番: ・gewichen の wi は強く chen は弱く ・verglichen の gli は強く短く chen は弱く ・Todespein の "o" は深く ・Sunde (14小節)の Sun は強く de は弱く ・befinde の "de" は影 ●4小節毎に引いてまとめる感じで 41番: ・2コアの入りをしっかり ●全てマルカートで、Was gehet の "het" も抜かない、 ・2コアの最後の "Da siehe du zu" は畳みかけるように ・2コアの最後の音は2拍きっちり伸ばす 44番: ・テノール上昇音階で出すぎないよう 45番: ・Barabam! が一発で入れるように ・Barabam の "r" はオーバーに巻く ●Laβ は短く ihn は長く ・38小節テノール・バス、40小節アルト・バスはデュエットを意識 ・縦を揃える(特に最後の部分) 46番: ●wunderbarlich は1単語である事を意識して ・ソプラノ4〜5小節遅れない ●Hirte leidet fur は繋ぐ ●fur seine Knechte 入りは小さく 50番: ・50b は 45b と同じ指示(+テンポ遅れないように) ・Sein Blut の 入りをしっかりと ・Sein Blut の "Blut" は強く ・50d のソプラノ・テノール高い音はやや引く ・ソプラノ 22,30,33小節の下降音形遅くならない 53番: ●1コアの入りしっかりと ●Gegruβet の "gru" はっきり "βet" は弱く ●Judenkonig の "J","k" の子音ははっきり ・Judenkonig の "nig" はやや引き気味に 54番: ・発音記号 "o" の音は深く(O, Hohn, kron) ・ソプラノ弱く歌う2番で音が下がらないように ・ソプラノ一番最後の音は第3音なので探るように 58番: ・とにかく遅れないように ・vom Kreuz しっかり発音 ●so wollen wir の "so" は長目に ・61小節 denn を揃える ●一番最後 "Got"/"tes"/"Sohn" 分けて歌いかつ減速(指揮を見る) ・Sohn の "o" は暗く 60番: ・Wohin の入りのタイミングと音程に集中 61番: ・Der rufet dem Elias! は "Elias!" をはっきり ●Halt!/Halt!/ は短く1つずつ切って区切る ●sehen, komme, helfe を強く ・und ihm helfe の "ihm" は長母音 62番: ●母音が明るくならないように ・最後の Pein は2拍目を持ち上げ ・全体的に音程が下がらないように 63番: ・和音の第3音(ソプラノ"War" テノール"lich")は探るように ・1つ目の Warlich 直後は切る ・Warlich の "lich" は引く ●dieser ist Gottes Sohn は急がない、全体的にゆっくり ・Sohn の "o" は深く ・ソプラノ最後の gewesen は下がらないように 66番: ・バス20小節 Ich will nach dreien Tagen 走らない ●ソプラノ・テノール最後の3小節高い音のリズムを揃える 67番: ・先導して入るパートの入りを揃える ●Mein Jesu の "Mein" は弱く明るすぎない、"n" 強調 ●Jesu 重くはっきりと、u 母音は暗く ●gute の語尾は曖昧母音("e" にしない) ●最後までインテンポ(遅くしない) 68番: ・1+2 で歌う場所   楽譜通りに加えて73小節から80小節も 1+2 で ・"Wir setzen uns mit Tranen nieder" はできれば一息で ・setzen 裏の8分音符も丁寧に ・"Tranen" は「涙」なのできつくならないように(特にテノール) ・"und rufen / dir im / Grabe zu" はヘミオラ的に感じて  (上3パート縦を揃える) ●rufen の "fen" は曖昧母音でかつ引く(特にテノール) ●im Grabe "im" 長く、"Grabe" 暗く ・ソプラノ rufen dir 急がない下がらない ・バス "sanfte ruh" 遅れない ●Ruhe sanfte どちらも語尾は曖昧母音 ・ihr ausge/sognen / Glider もヘミオラ的に(S1とA1のみ) ・sanfte の "z" 子音を長めに ・2コアの合いの手はソフトに ・1コア72小節 sein はソフトに ・ソプラノ2 69小節 C# 高目に ●70小節クレッシェンド、71小節で引く ・78小節 piu p はしっかり引く ●schlunmmmern の "u" 母音は深く、"e" は曖昧母音 ・一番最後は特にハーモニー重視で(周りをよく聞く) ・テノール・バス127小節真ん中の "te" は引く ●バス最後の safte ruh! はソフトに